■ 2008/07/20(Sun) 13:33:45 夏期講習
今年はカレンダーの都合もあり、1期通常終了後ほとんど時を経ずして明日からの夏期講習となります。今日は全体会・学年会が開かれ、夏期への綿密な打ち合わせが行われています。
という事で、例年3日程度はお休みをいただけるのですが、今年は1日半。
半日は部屋の整理整頓に追われ(ゴミ掃除程度で終わってしまいました)、勢い込んで2日目、まずはジム。講習に耐えられる体力を、と意気だけは盛んだったのですが、時間足らず。ジム終了後、暑さの盛りなのになぜか足は日比谷公園に。
木陰で本を読んでいる人たちを見て、羨望を感じました。ということなのかどうなのか、気が付いたら近くのシャンテに立っていました。「上映時間2時間程度はないかな」と探すと、クローネンバーグがかかっていたので、「ラッキー」と指を鳴らし飛び込みました。上映時間があと30分長ければ、ソ連崩壊後のルシアンマフィア(もちろん表との繋がりも含めて)をえぐることができたのになぁ、と感じながら2時間ものでは良いほうだな、とも感じ、次は本屋へ。プレ○○○○・ファミリーが子を持つ親(特に中学受験生)のさまざまな悩み(ex:どうやる気を持たせるか、どう苦手科目を克服するか等々)の特集記事版だったでので目を通しておいた方がと感じ、今度は椿屋珈琲店。(古い雰囲気を持つ喫茶店が減りましたね、私は死んでもスターなんとやらには入りません。)各界の方々がいろんな事をアドバイスされていましたが、子供はいかに自分が先生に注目されているか、そしてその期待に応えようとするが共通の意識のように思われます。一人一人に対する目配り、個性に応じた声のかけ方、こういう事が最も大切なことでは、と感じつつ、家路へ。そしてクラシックを聴きながら安らかにお寝んね、とはいかず、授業の進め方や一人一人の長所弱点を反芻しながら、熱帯夜を過ごしました。
■ 2008/06/30(Mon) 17:10:50 7月6日&余談
7月6日10時から上智大学で3,4年生向けの保護者会が行われます。話者は私、という事になり、題目も『偏差値のウソホント』という定番になりました。『ウソホント』は何度も話をしているので他の話題にするか話者を換えて欲しいと懇願したのですが、学年主任に却下されてしまいました。どれだけの新鮮味が出せるか正直苦しんでいます。
3日には芝パックもあり、スケジュールがたて込み心理的にもプレッシャーがかかっています。
ところで過日、学校別特訓のない日曜日(1学期に2回だけ)、養護施設に母を見舞いに行きました。"年に1度は"の約束くらいは守ってあげないという事ですが、その夜、大学院生時代長く啓明舎で講師をしていただき言葉では言い表せない程の貢献をしていただいた北大のS教授(助教授とばっかり思っていて本人も教授になったことは一言も話しませんでした)と歓談をし、私はかなりの量をきこしめしてしまいました。その際、彼の最新の執筆を載せた本を頂戴しました。『ノイズとダイアローグの共同体』(筑波大学出版・丸善発売)で、彼の二本の論文が掲載されているのですが、なんと一篇はフランス語(フランスには行きたし、されどフランス語は遠し)。せめて日本語の方だけでも直ちに、と思っているのですが、寄る年波、授業が終わり家に帰ると学術的な本は頭が拒否して読めない、という惨状。という事で、最近読んだ本で一言。
『甘粕正彦 乱心の曠野』(佐野眞一著 新潮社)。ノンフィクション作家佐野さんの本は、『旅する巨人』("ニコ没"という言葉で有名な渋沢敬三氏と宮本常一氏との深い交友を記した本)から『東電OL殺人事件』『阿片王』と結構読んでいました。今回の『甘粕…』と『阿片王』の里見氏とは満州の闇の部分でかなり重なるところがあり、『阿片王』については「よくぞここまで」、とその取材の精緻さと執念に感心させられました。
が、今回の『甘粕…』については(「大杉事件」については陸軍の上層部がかなり深く関わっており、甘粕大尉は罪を一身にかぶった、というのが定説になりつつありますが)、天皇至上主義者、純粋な(?)帝国軍人がその座から滑り落ち、満州の闇を引き受けるはめに陥ったと、ある意味では好意的とも思える筆運びがされています。読んでいる途中から、彼のデモーニッシュな部分について、「どうして触れないのかな」と疑問を抱きつつ読み進んでいました(『李香蘭の半生』の中で、彼が数人で囲んで食べている鍋に吸っている煙草を投げ入れた、という記述を鮮明に覚えていたので)。
最終章に近いところで、この話題も取り上げられてはいましたが、やはり「甘粕像が曖昧だなぁ」と感じ、『阿片王』と照らし合わせようと思い、本を探しましたがツン読・乱雑を極める我が部屋で短時間で見つけるのは不可能と悟り、大掃除をいつやるか、頭がそっちの方に向かってしまいました。
1期もあとわずか。そして肉体的にもしんどい夏期講習。その前に部屋と頭の大掃除。これが喫緊の課題です。
■ 2008/06/01(Sun) 16:53:49 水無月
早いもので5月も終わってしまいました。GWの休みもあり短く感じるはずですが、"意外と長かった"というのが実感です。子供たちも運動会のハードな練習(今の小学校は運動会に命を賭けている、そんな感じがします)で勉強も思うようにはいかないのでしょう。そんなストレスを感じてしまいます。従って5月はこのレベルまで、というこちらの目論見もなかなか思うようにはいかない、ということなのでしょうか。
そして5月27日渋渋の学校訪問会がありました。今年最初のパックということで、前の夜は緊張をほぐすべく("挨拶"という私が苦手なしゃべりの儀式があるものですから)アラウのピアノ協奏曲を聴いていました。アラウのリストは大好きで全集を持っているのですが、うちのクラ好きのI先生と話をしていて、"晩年の彼のベートーベンは絶品"ということで意見が一致したのですが、なんせへそ曲がりの私、前夜はそれを避け、チャイコフスキーとグリーク(両者とも協奏曲は一作のみ)ということになりました。6月5日には城北学園の帖佐校長先生においでいただき、通称"KM懇"が開催されます。また、学校訪問会は10日鴎友、25日八雲、7月3日芝の3校を予定しています。7月8日には渋幕の永井先生においでいただく予定です。と、行事の方も結構立て込んでいるのですが、6,7月は入試の勝負所の始まりでもあります。この時期に塾生の学力実力が目を見張るほど伸びてくれるよう、教材,授業にも邁進しなければなりません。教師の真剣さが子供の心を動かす、そう信じていますので今以上に静かに我が心に鞭をいれています。
特訓の合間のちょっとしたカキコでご免なさい。
■ 2008/05/12(Mon) 15:24:05 カウンセリング&読書感想文
昨日明治大学において、カウンセリング保護者会を開きました。私のしゃべりの下手さはさておき、配付資料についても、装丁はともかく大規模塾に負けない内容だったと思っています。また、6年担当全ての先生が、首都圏国私立中学について個性豊かに紹介していたのは、客観的に観ても「頼もしい」と感じていただけたのではと少しばかり自負しています。
さて、次の話題は読書感想文です。塾生のほとんどが読書感想文を提出し、その内容も近来にないものでした。担当講師が受け持ちクラスの全生徒の感想文を読み、"これは"と思うものを審査委員会に上げるという方式ですが、私の担当するクラスでも目を見張る文章がありました。ほんのちょっとだけ紹介しますと、"膠着語としての日本語の特性""表層的な環境保護運動に対する批判"と論説系から豊富な語彙を駆使しての物語文の批評などです。昨年は審査委員会への推薦文は一本だったのですが、六本にもなってしまいました。私一人でこの本数ですから、審査委員会はてんやわんや、大変な苦労になると思います。
環境問題については、『環境問題のウソ』(池田清彦著 筑摩プリマー新書)、『ほんとうの環境問題』(池田清彦・養老孟司著 新潮社)の2冊を図書室に置くべきや否やについて、かなり悩んでいました(現在も)。ある程度の基礎的な科学知識、社会的常識がなければ毒になりかねない怖れもありますし、かと言って"本当の環境保護とは"を考えさせるきっかけを奪うことにもなりかねないので、後1週間ほど悩んでから図書室へ置くか否かを決めようと思っています。
1学期も佳境に入ってきました。生徒も講師もひたすら頑張っていきます。
■ 2008/05/06(Tue) 12:36:57 GW明け
GWも今日までですが、啓明舎は昨日より再起動しております。
私もGW休暇をいかに過ごすか、というのは大問題ではなく、至極簡明。
1.夏期講習に耐えられる体力をつくる−ということでジムに2回行きました。
2.ツン読本の処理−3,4冊消化しましたが、これはと思う本を1冊。『昭和十年代の陸軍と政治』(筒井清忠著 岩波書店)。腰巻に「昭和史の定説を根底から覆す」とありますが、確かにこの本は何らかの賞を取るのではないかと思います。"軍部大臣現役武官制"を主たるテーマとして広田内閣から米内内閣までを対象としていますが、是非第二次近衛内閣から東条内閣まで筆を進めた続編を期待しています。アジア太平洋戦争については授業で"やっちゃった戦争"と解説していますが、日本が巧妙であったならば避けられた戦争である、と感じました。もちろん国際政治を一国レベルの視点から見るのはとんでもない間違いであり、ルーズベルトが欧州への介入のためにも日米開戦を梃子にするという強い意志を持っていたことも併せて考えなければなりませんが、針路を上手くとればあのような悲惨なことにはなっていなかったかも知れません(敗戦によって現在の体制ができあがったのですから、その辺では多くの議論があるとは思いますが)。
3.映画−絶対に見たくない映画を意を決して観ました。ベルリン映画祭最優秀アジア映画賞・国際芸術映画評論連盟賞のW受賞作であり、映画としてはそれなりの評価を得てもとは思いますが、個人的にはやはり観たくなかった。『ラフマニノフ ある愛の調べ』の方は時間足らずで断念。更に卒塾生の保護者の浜離宮ホールでのピアノリサイタルは、授業と重なって行くことができず、音楽の方はあきまへんでした。

これからは、特に6年は来年の2月まで長く苦しい(但し授業は楽しく)日々が続きますが、来年明るい顔で春を迎えられるよう、頑張っていきます。
■ 2008/04/14(Mon) 11:30:11 ライトにカキコ
桜も散ってしまいました。が今日は雨上がりということもあるのか、花冷えを感じます。
昨日は6年クラス別懇談会に出席しました。あと280日足らず、長いようで短い、短いようで長いあの1年が今年も続きます。
そんな中でお二人の訃報を耳にしました。お一人は小川国雄さん。数々の賞を取っているので文学好きの方はご存知と思いますが、私の彼の著書との出会い(一度だけグループで歓談し酒を飲んだこともあります)は縁戚筋の藤枝静男さんのファンだったことがきっかけです。小川さんの本は『アポロンの島』『青銅時代』から全部持っていますが、私は『悠蔵が残したこと』が気に入っています。藤枝さんは『空気頭』『悲しいだけ』『欣求浄土』とお気に入りがたくさんあります。
もう一人の方は、全く縁もゆかりもないのですが、川内康範さん。
流行歌(この言葉、死語ですかね?)の作詞家としてしか認識していませんが(政界にもいろいろ関係があったようですね)、森進一の『おふくろさん』の一節の♪いつかはお前も世の中の傘になれよ〜、というフレーズが頭に残っています。

最近私の知り合いで、私より年下の方の葬儀に参列しました。
私もそろそろお呼びが、と思いますが、来年の2月がありますので、お誘いにのるわけにはいきません。

ということで、今回は雑感でした。
■ 2008/03/20(Thu) 16:42:16 春期講習
2月のあの激闘がつい昨日の様にも、あるいは遠い昔の様にも思え、時間の座標軸が壊れてしまっているようです。春期講習を前に、短い休みを取りました。限られた日にちなので、"あれもこれも"と考えタイムテーブルを作って動くという、およそ休日らしからぬ時間を過ごしました。国立美術館・工芸館そして皇居東御苑を散策し、次は本屋に直行。
ところで、この本ですが、コンフュージョンがひどい。どうしてはまってしまったのか、佐藤優氏の新作を直前に2冊読み終えていたのですが、気が付くとまた『私のマルクス』(この人本当にタフですね。他人事ながらネタ切れになるのではと心配です)。廣松,柄谷を通してマルクス、というならもう一度勉強のし直しという事で納得もいくのですが、なぜか佐藤氏。考えたのですが、神学のフィルターを通してということかも知れません。ということで迷走が始まり、小林秀雄賞受賞の『私家版・ユダヤ文化論』(内田)。
前書きの「人間の邪悪さと愚鈍さはどのような様態を取るかについてなら、私はたいへんに詳しい。私自身がその無尽蔵のデータベースだからである。本書を『私家版』と名づけたのはそのためである。」に惹かれたのかも知れませんが、古い昔サルトルの『ユダヤ人問題について』の論理のずさんさに対する何かしらの反発じみたものが心にあったのかも知れません(どうも私はサルトル嫌いのようです)。そして混迷はさらに度を増し『原典 ユダの福音書』(グノーシス派によるもので、1970年代にエジプト中部で発見されたコプト語訳版)と収拾不能状態に陥っています。
また、夜には映画も見なければ、とDVD名作版(映画館には行く暇もないし、今かかっている映画にもそう興味はないので)でアントニオーニやらヴィスコンティを見ていますが、やはりアンゲロプロス全集を時系列で、とこちらはやや整序だっています。そして目標のひとつに、"1年間頑張れる体力づくり"。ジムにも通わなくては。と、支離滅裂な文章と我ながら呆れています。

ともあれ、1週間を経ずして、"新しい瞳"と対面し来年のその日までともに駆け抜ける日々が始まります。私の脳がいは、未来にではなく荒涼たる過去にあてども無く遡っているようですが、12歳は未来への旅。二つの旅路をこれからも続けることになりそうです。
■ 2008/02/29(Fri) 14:43:15 マリオン。そして…
マリオンには多数の方々が参加していただき、心より御礼を申し上げます。満員になり、窮屈な思いをされた方もあるかも知れません。そして3月2日、湘南校は横浜のワールド・ポーターズで入試報告会を開きます。神奈川中心の分析となりますので、また、マリオンとは違った切り口になると思います。そして、本部では午前中、新小4の保護者会、午後には四天王・御三家に特化した分析会を開きます。新6年生の保護者のみならず、この7校に興味関心のある方は、学年に関わらず是非ご来場ください。
ところで、過日『「国語」入試の近現代史』のことをちらりと書きました。精読したわけではないので、あまり多くのことを書くのは遠慮しますが、危惧したように、「革命防止装置としての入試現代文」というおどろおどろしいタイトルがありますが、戦時色が濃くなるにつれて、皇国史観を強要するような作文課題が出されたとか、戦後はGHQによる民主化を賛美するような作文課題が出されたとか、という程度にとどまっています。以前この本の書き込みをした際、併せて『国語審議会』のご紹介もさせていただきました。まだ半分程度しか読んでいないのですが、馬鹿馬鹿しいほど面白い。本当に笑えるドタバタ劇でして、これについては読了したらばまたカキコさせていただきます。
ところで、『「国語」入試の近現代史』を読んでいて思ったことは、"一人一巻書き下ろし"『日本の近代』全16巻(中公新社)のうちの第12巻、『学歴貴族の栄光と挫折』(竹内洋著)がやはり圧巻である、と感じました。さらには昔の受験生の気持ちに戻ったのでしょうか、試験前どうしても関係の無い本を読みたくなってしまう、という習性が甦り、『畏るべき昭和天皇』(松本健一著)を読んでしまいました。315ページにのぼるボリュームです。
松本氏は文芸社会批評家として定まった評価を受けている方ですが、切り口の鮮やかさとともに、主観的・主情的な部分が気になるところもありました。大学教授のポストにもつき、実証性をかなり考慮した内容になっているかなとは思いますが、やはり北一輝、三島由紀夫の章については、昭和天皇がどれほど意識していたかについては疑問が残りますが、これはもはや実証不能でしょう。私も昭和天皇は"ただ者ではない"と考えていますが、これ以上の論評は差し控えます。
という事で、イベントが続く間、緊張をほぐすためあれこれと本を読んでいますが、じっくりと腰を据えて本を読み音楽を聴く時間が本当に欲しい。"助けてくれ〜"という毎日が続いています。
■ 2008/02/17(Sun) 14:58:58 マリオンへ
08年入試も終了しました。我が塾の結果を我々がどのように受けとめているかを書きたいのですが、"それはマリオンですること"というお達しがあり、ここでは触れないことにします。
前回『「国語」入試の近現代史』について書く、とお約束をしましたが、業務多忙(単なる言い訳)で半分ほどしか読んでいません。新知識としては、現代文が入試問題に登場したのが、昭和3年。東北帝国大学法文学部であったということです。更に『国語審議会−迷走の60年−』も併せて私なりに論じたいと思っています。実は国語では漢字は教科書体という字体で、普通に書かれている漢字とは違う字がかなりあります。更に哂うべきことに、最近当用漢字で"岡"が加わったというニュースがあります。小学校漢字1006字に入っていないのは無論、当用漢字でも無い、ということは、福岡や岡山の方々は"岡"を平仮名で書く、いわゆる"交ぜ書き"を強いられるということになります。馬鹿馬鹿しいにも程がありますが、中学入試で"岡"を平仮名で書けば、当然×になります。社会科にとっては、当用漢字も1006字も関係が無い、という事です。更に歴史用語の送り仮名等々は、統一ルールがありません。こういうことは理科にもあてはまります。つまりバラバラで苦しむのは子供達、ということです。
ところで、2011年からの新学習指導要領が発表されました。有名な"3.14"や"台形の面積"が復活するわけですが、この10年は"失われた10年"であるということを文科省自体が認めたことになります。更には、では2011年までの基準は、ということになると、何の方針も出ていません。学習指導要領については、minimam standerd であるはずなのに、一時文科省は"指導要領の逸脱"に目をとがらせ、私立中学入試の問題を事細かに調べ上げ槍玉に挙げる、という愚挙をおこなっていた時期もありました。だいぶ前に書きましたが、教育というシステムは、安定性が最も尊重されるべきであるにも関わらず、この迷走ぶりは何でしょうか? 誰がこの"失われた10年"の責任を取るのか。一切口を閉ざす"臭いものには蓋"は、この国でこれからも続くのでしょうか。
私もそろそろ年金が気になり始めました。社会に生産性と活力がなければ老後の不安は増すばかりです。あと数年もすれば定年退職(リストラ?)を覚悟しなければならない人間にとって、老後の不安は本当に恐ろしい。
と話が脱線気味になってきましたが、マリオンは真面目にやりますので、是非ご来場ください。
■ 2008/02/06(Wed) 14:31:29 ファイナルラウンド
08年度入試もいよいよ最終局面を迎えつつあります。特筆すべきは、4〜6日に入試日程を構えた学校への殺到ぶりです。実質倍率(実受験者÷合格者数。以下"実倍")10倍は当たり前、おそらく実倍30も数校登場するでしょう。やはり駆け込み受験、少しきつめの表現をすれば、"情報に振り回された"受験生・保護者の方が多かったと言えると思います。
"中学受験は2年一昔"という私創作(?)のフレーズが多くの塾に行き渡っています。
この地獄の後半戦を味わったのは2年前。大規模塾を含む入試責任者が集まった非公式の情報交換会で、どの塾も、‘あっちで勝てばこっちで負ける、こっちで勝てばあっちで負ける。後半戦の厳しさでまったく睡眠が取れない‘と嘆きの声が飛び交いました。昨年度はその苦い経験を踏まえ、各塾もおちついていました。そして今年、前回書いたように首都圏の小6生2万人減というで、去年までは一昨年の水準までは至らないだろうと予想されていましたが、やはり一昨年の水準までいってしまいました。
1月10日から開かれた埼玉・千葉入試。そして2月。正直、私も疲労困憊しています。が、1月の埼玉・千葉入試が去年のことのように感じられる恐ろしい時間の早さ、流れです。ところで、本日、啓明舎の入試結果をHP上にアップしました。啓明舎はあとひと月もしないうちに、創立25年を迎えます。我々の名づけた「シート表」方式は、何年からこの方式にしたのか、もう記憶が定かではありません。ただ、最初にこの方式をとることに決めた理由は、良い歳も悪い歳も、中学入試を目指す保護者の方々にありのままの情報を提供し、その上で啓明舎を選択していただける、あるいはいただけない。それは保護者の方々の選択に委ねるということでした。本音を言うと、この全てを公開する、結果について、たとえ一部でも一切秘匿しない、というのが辛い年もあります。しかし、啓明舎が続く限りこの完全な情報公開は、啓明舎の魂にかかわるものだと考えています。むろん個人情報の保護には法律制定前から完璧なガード策を講じてきました。
と乾いた話になってしまいましたが、前回読みさしの本がそのまんま(宮崎県知事ではありません)。"老兵にとってどこまでつづく泥濘ぞ"、はしんどいものがあります。それで読み終えることができた本は、あの佐藤優さんの『神と国家とマルクス』のみ。裁判係争中の著者ですので、事件に関わることはコメントを差し控えますが、哲学・宗教学の蓄積には正直舌を巻いています(彼の著書を読む度毎にですが)。とまた話が脱線気味になってきましたが、今年の入試結果、分析は、2月24日、有楽町マリオンにてお話させていただきます。
関東は2月が一番寒く(2・26も大雪の日でした)ご自愛の程を。

 


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