■ 2009/02/27(Fri) 16:11:42 ご挨拶
マリオンに多数ご来場いただきましてありがとうございました。
その際、代表挨拶の中で話させていただいた内容を、要約して報告させていただきます。
啓明舎は今年度をもって、25周年となります。その節目という事もあり、私伊藤は社長を退任し、新たに後藤卓也君が社長となる旨をややフライング気味ながら発表させていただきました(正式には3月1日付です)。
そして、私はこれをもって"引退"としたいのですが、なにせ授業が大好き。授業がなくなると寿命もなくなる、という恐怖感から現役教師として、また後藤社長の下、グランドキーパーとして微力を尽くしたいと思っています。
"生涯一捕手"は野村監督の言葉ですが、"生涯一塾教師"という夢を持っています。
西行の有名な一首、「願わくば花の下にて春死なん…」がありますが、私も願わくばチョークを握ったままあの世へ旅立ちたい、と願っています。

正直このコラムを書き続けることはしんどい事でした。私はもともと"pretend to be bad"なところがあり、しかもやんちゃ坊主なので、誤解を招くような発言がむしろ好き、というところがありますが、さすがに、このコラムで地を出すわけにはまいりません。
今、この文章を打ちながら、ほっとした気持ちでいます。
3月からは、啓明舎の多士済々の教師達のブログ欄を設ける予定でおりますが、その際にも時々顔を出して撹乱したいと密かにたくらんでおります。

長らくのご愛読、ありがとうございました。
■ 2009/02/20(Fri) 11:38:34 マリオンへ
ひそかに心待ちしていたJGの繰上げ合格、16日には、と思っていたのですが、今年は繰り上がり無し(4年前は25本程度出たはず)。という事で直ちに頭を切り替え、戦いの終わりは戦いの始まり、来年に向けた仕込を、と心はあせるものの、そうは頭が稼動してくれません。
マリオンに向けての準備は着々と進んでいます。私の出番はほとんどないので、多少気が楽な思いでいます(少し気が緩んでいるのかもしれません)。という事で、16日17時過ぎから本屋に出かけ、新書,文庫本を十数冊買ってきました。ロック状態でも読める著者、という事で、あの佐藤優さんの『テロリズムの罠』(右巻,左巻)を一通り読みました。私にとってはほろ苦い思い出の宇野弘蔵,滝沢克己,カールバルトも論じているあたりは"さすが"と感じました。滝沢から宇野を読みこむ手法はうならせるものがあります。が、いうまでもなく佐藤氏は情報(インテリジェンス)機関の人でした。ナマモノの仕入れが生命線。立場上その仕入れが困難になってきたということもあるのか、少しズレ・ブレを感じました。
さて、次は、堂目卓生著『アダム・スミス』(中公新書)。学生の頃、近経の始祖といわれるアダム・スミスについてはまったく興味がなく無視し続けてきましたが、年を経て、きちんと読む必要に迫られました。『国富論』の"神の見えざる手"などで変な誤解を受けてはいないか、という疑問が生じたのです。という事で『国富論』の翻訳本を何冊か読みましたが、納得できないところがあり、原書に挑戦してみました。私が感じたのは、重商主義化の英国で、あたうる限り国民経済を大切にすべきだ、安定した社会の保持ということを強調しているように感じ、スミス観が変わりました。しかし、もう一冊の大著『道徳感情論』については全く読んでいませんでした。堂目さんの『アダム・スミス』はサントリー学芸賞(これは信頼できる)を受賞した著書であり、『道徳感情論』についてかなりの紙数をさいているので、初心者としてはまずこの本から、という事で暇を見つけて目を通しています。
けれどもやはりマリオン。啓明舎そして啓明舎のこの1年を正確に語ることができるか心配ですが、優秀なメンバーが揃っていますので、聴き甲斐のある内容になると確信しています。
マリオンへのご来場、心よりお待ち申し上げます。
■ 2009/02/12(Thu) 11:55:31 訂正
開成が更に繰り上がりを打ったようです。
JGは前に書いたとおりです。
■ 2009/02/11(Wed) 19:06:26 統一招集日
例年であれば開成の繰上げは4時頃からですが、今年はなんと3時前に繰り上がりました。時間は2時50分(という事でお分かりいただけると思いますが…)。本数は昨年より2名程度少なめかな、と推測しています(情報に誤りがあった場合、言い訳がたちませんので、この程度の書き方に止めます)。
という事で、この開成の繰り上がりがどの学校に影響を与えるか、ですが、大勢は決した、と言うことでしょうか。が、JGがまだ繰り上がりを打っていない様子なので、今後何かしらの動きがあるかも知れません。
という事で、2009年入試終了とは言えず、まだまだ緊張が続いています。
啓明舎は本日新6年保護者会を開催し、09年入試についての話をさせていただきました。今年度の首都圏模試の受験生は約5万人(延べではありません)。国私立の定員が4万1千人程度ですから、およそ5人に1人は全滅した事に数字上はなります。
マリオンの入試報告会では、こういった全体状況から各クラスの1年間の喜び・悲しみを含めてお話するつもりです。また、名物の『入試問題分析』の締め切りも今日でしたが、ダメ出しが何本も出され、私を含め全ての教師が最後の文章作りに追われています。
マリオンへのご来場を心よりお待ちしております。
■ 2009/02/09(Mon) 17:08:36 09年中学入試 終幕近く
本日9日、都立中高一貫,慶應中等部の最終発表が終わり、後は11日の統一招集日を待つだけとなりました。統一召集の後、男子校はかなりの学校で繰り上がりがあると思いますが、啓明舎だけに集中するなどと甘くは考えておりません。男子の受験生をお持ちの方は、11日以降も頭の片隅にひっそりと置いておいた方が良いでしょう。
啓明舎の多くの職員もそうですが、私も睡眠時間4時間程度の日々が続き、頭がロック状態になってしまいました。従って、華麗なる文章など書ける状態ではありませんが、思いつくままに。
当初の私の目論見は、男子四天王女子御三家で25名で万歳三唱と思っていたのですが、今日現在22名。統一招集日で一人でも繰り上がってくれたら大満足、と思っています。無論最上位校だけでなく、中堅校も頑張りをみせてくれました。詳しい内容は2月22日有楽町マリオンでご報告します。
という事で、本が読みたい、映画が観たい、クラシックが聴きたい、と欲望が頭をもたげてきますが、11日までは封印とします。
■ 2009/01/31(Sat) 17:11:56 2月・如月
いよいよの2月。あと十数時間後にはここまで努力を積み重ねてきた受験生達の正念場、入試問題に取り組むこととなります。啓明舎では、本日激励会を開きました。精神安定剤的な意味で、補講を行った学校別特訓もあります。私が担当している特訓の一つでは、いわゆる"的中"を狙った問題を解かせました(さすがに前日にやった問題は忘れないでしょうから(笑))。激励会ではそれぞれの学校で激励に立つ諸講師が、ユーモアに溢れた言葉と待ち合わせ場所の確認、自分の服装の特徴(目立つことを第一義に考え、工夫を凝らしている先生方が多かったです)を紹介。
会場は笑いの渦となり、子供たちも随分とリラックスできたようです。
啓明舎の塾生ならず、すべての受験生に一言。
合否を考えることなく、自分の納得のできる答案をつくること。この一点に集中してください。さすれば女神は訪れます。
生意気なようですが保護者の方々に一言。心労の多い数日間となるかも知れません。腹を据えて子供と対応し、感情に流されることなく冷静に振舞ってください。
すべての受験生に幸あれ、と言いたいのですが、特に東京は昨年と同じ激戦。
ともあれ、悔いのない戦いを。

つまらない文章になってしまいましたが、2月1日前日に本の紹介やらオチのない落語じみた文言を書くわけにはいきません。弊塾塾生のみならず全ての受験生の健闘を祈ります。

『静かなる 力満ちゆき バッタ飛ぶ』(加藤楸邨)
■ 2009/01/20(Tue) 17:00:59 千葉シリーズ開幕
埼玉シリーズも半ばを過ぎ、本日から市川,和洋国府台女子等をはじめとする千葉シリーズが始まりました。現在までの埼玉入試、啓明舎塾生の合否はほぼ予想通りの結果となっています。千葉では東邦大東邦,渋谷幕張の結果によって、特に2月2・3日の枝分かれもありますので、一瞬たりとも気が抜けない状況が続いています。
受験校の選定は何度となく保護者の方と個人面談を行い最終的に決定しますが、保護者の家庭内で意見が分かれたり、あるいは本人の学力が上下したり、その中で最終案が決まって行きます。我々にとっては無謀あるいは合格の可能性が限りなく低い場合でも、保護者の方がその事を納得の上で受験するのであれば、やむを得ないと考えています。合格率にはこだわりをもっていますが、合格率を上げるために保護者の意志をまったく無視するなど現実的に不可能ですし、また、時代の風潮も感じています。
2月1日まであと10日あまりですが、さすがに少数ながら能天気な塾生でも、真剣度は100%となっていますので、まだまだこれから弱点補強等々も可能と考えています。
30日まで授業を続け31日には激励会ですが、短い時間ながら31日激励会前に補講というケースもあります。
インフルエンザが流行り、更に今年の冬は寒い、ということもあって、風邪にかかってしまう塾生もいますが、とにかく1月31日まで打てる手を全て打ち、2月は体調もメンタル管理も万全、という状態で臨みたいと考えかつ祈っています。
■ 2009/01/11(Sun) 17:24:17 火蓋
前回書いたように、吉田さんの本は厄介です。例えば、霊長類学の祖今西錦司氏が語った「サルをどこまで研究しても人間には辿り着かない」あるいは「脳についても星の数ほど(1億数千万個)ある細胞が、しかもシナプス回路で繋がっている奇っ怪なシロモノ」なので、少なくとも数冊の脳科学の本(茂木さんの本だけではとても収まりがつかない)、あるいは中村桂子さんの本だけでも全然足りません。更にダーウィンとダーウィニズムとの乖離の問題と、多くの本を読まなければ評価はできず、前回書いたように入試が終わってからじっくり腰を据え、課題としておくことにしました。
さて、1月10日からいわゆる首都圏シリーズ(埼玉千葉)が始まりました。受験者数をみるとほぼ前年並みの入試になると思います(と言うことは厳しい。そしてサンデーショックかサンデーアドバンテージか)。10日の発表では啓明舎の塾生もほぼ順当な結果を出してくれていますが、これから我々にとっての大所が控えています。最後の追い込みあるいはメンタルケア。その周到さが勝敗を分けると考え、一丸となって頑張っています。
1月の結果に関しては、HP上でも書きましたが、1/25にまとめて発表します。方法等についてはHPをご覧ください。
今夜は気温も0℃になるとか。すべての受験生と保護者の皆さんが万全の体調で受験できますように。
■ 2009/01/03(Sat) 09:52:23 謹賀新年
明けましておめでとうございます。6年生は2日、月例テスト。そして今日から冬期講習後期学校別特訓が始まっています。
31日、1日の2日間で、『ヒトとサルの間』(吉田脩一著,文藝春秋)を読みきり、公約どおり感想文を、と思ったのですが、これが手強い。霊長類学,精神医学,心理学,I-MRIを用いた最新の脳科学,言語論と多岐の分野に亘って議論が展開されているため、一つ一つの分野での検証等にまだまだ時間がかかりそうです。ところでいよいよ10日からは埼玉シリーズも始まり、入試本番も近づいてきます。という事で、この本に対する感想は、ずっと後になるかも知れません。
子供達と顔を合わせなかったのはわずか3日ですが、3日間で少しなりとも良い変化が現れてくれることを望みながら、今年最初の授業に臨みます。
■ 2008/12/25(Thu) 16:53:54 冬期講習
23,24の両日は、メンテナンスの為(特に水回り+イヴくらい休ませてあげないと)ということで休館としましたが、いよいよ明日から冬期講習が始まります。この2日間、私は見たかった映画、読書に時間を費やしました。チェコのイジー・メンツェル監督作品『英国王給仕人に乾杯!』。前評判も高く、封切り直後で映画館は満員でした。チェコの映画は"肩の凝らないコメディー"という定評があるようですが、駅のソーセージ売りからあのズデーデン地方出身のドイツ女性(兵士となる)と結婚し大金持ちになるが、ナチス敗北の後、ブルジョアによる罪で15年近く刑務所に。そして辺境地帯での労働。と政治的な背景は重いのですが、主人公の「私の幸運は、いつも不幸とのどんでん返しだった」というセリフに象徴されるように、タッチが非常に軽妙でした。艶っぽい場面も多々あり、場内では時折笑い声が響いていました。そんな時、私はセルビアの監督、エミール・クストリッファの『アンダーグラウンド』やあのアンゲロプロスとの違いを何くれと無く考えていました。メンテル監督自身の言葉によると、「チェコが第二次大戦下で他の東欧の国と比べれば惨禍が少なかったのはずるいからだ」という"本音"なのか"からかい"なのか分からない言葉が思い浮かびます。
不思議な感じを持ったまま帰宅し、12月に発売された『光州・5・18』のDVDを観ました。涙がとめどなく流れました。朴大統領の射殺事件から全斗煥が軍事政権を樹立する間に起きた事件で、軍事政権に反対する学生達の行動に軍隊が銃撃を繰り返し、それに反発した市民達が武器庫を襲い市民軍を結成して国軍と闘い、敗れ去る。というのが要約ですが、親しき人々を失った人々は、28年余の今、何を心に抱えているのか、また国軍兵士として市民を銃撃した兵士達は、今何を抱えているのか。歳月では拭い去れないものがある、と感じました。
さて、本の方ですが、これはなかなか厄介。31日,1日は休みとなりますので、その間に読破して、新年初頭のカキコにしたいと思います。
皆様、良いお年を。

 


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